にっぽん丸「東北夏祭りクルーズ」・下船

下船の日。

昨日、ショーの最後の挨拶で話したのですが、
今回のクルーズは思い出がたくさんあり過ぎて一番を決められずにいました。
そこで、尺八の松本くんに一番の思い出を聞いてみると単刀直入に

「船に乗れたこと」

と答えてくれました。確かにこれにつきます。
3人ともにっぽん丸に乗船したのは初めてで
本当に充実した日々を過ごさせてもらいました。

ただ、下船して一人になってから真っ先に思い出したことは
ショーのことでもなく、船での生活でもなく、東北のお祭りのことでもありませんでした。
昨日、パフォーマンスに参加してもらった6年生の女の子のことでした。

昨夜のことですが、
ショー終了後に和音和技3人で夜食会場へ行くと
その子の姿がありました。
最初は誰かと一緒にいるのであろうと思い
手を振って挨拶をしただけだったのですが、
時間が少し経ってから一人でいるのだと気付きました。
そこで、私たち3人で食べている席の隣に来てもらいたくさん話をしました。

その子は幼い頃からにっぽん丸に乗り今回が10回目のクルーズとのことで
一番楽しかったクルーズを聞くと「函館です」と教えてくれたのですが、
その後に「船内も含めれば・・・今回です」と答えてくれました。
胸が熱くなりました。

下船の別れ際も最後の最後までけん玉を片手に手を振ってくれていました。
メンバー3人に手紙まで用意してくれていました。

このような航海の思い出に浸りながら帰路に着くと、
あっという間に自宅の前にいました。
日常に戻ります。