8/31 8月の終わりに想う、目標

コロナの影響で仕事がなくなった昨年3月。
けん玉師としての私の生活が一変した。

3,4月はゆっくり休んでGWから仕事の復活を
期待していたがそう甘くはなかった。
むしろコロナが長期戦になることを感じ始め、
GW明けからコロナ禍でよく聞くようになったウーバーイーツの配達を始めた。

一年間は生活を支えるためにとにかく必死だった。
体重はみるみるうちに10kg以上減り、
中年太りをしていたけん玉師としては思わぬ恩恵を受けたりもした。

そして、一年経つ頃にはこの生活にも慣れており、
このままではダメだと次の目標を探そうと考えていた矢先に
オリンピック閉会式の出演依頼をいただいた。

2,3カ月はそれに向けての日々。
コロナ禍ではあり得なかったほどの充実感、
そして共演者という素晴らしい仲間との出会い。
閉会式の日が来ないでずっとこんな日が続けばいいとまで
いつしか思うようになっていた。

しかしながら当然閉会式の日は来て、
あっという間に夢のような時間は過ぎ去っていった。

閉会式への出演が終わってからは
「大きな舞台に立った以上は次も大きな目標を持ちたい」と
気持ちだけが焦った。考えても考えても答えは出ず。
出演の興奮が残っていたこともあり、
終了後一週間は寝つきがとにかく悪かった。

一週間経った頃に閉会式の共演者や
私の周りからの反応がきっかけとなり、
いくつかの目標が急に頭の中に浮かんだ。
そのどれもが小さい目標ばかりだった。

しかし、よくよく考えるとけん玉人生の中で
私が持つ目標のほとんどはいつも小さいものばかりで、
それをコツコツとクリアーしてきた結果、
とても稀にだが大きな賞や仕事をいただいていた
だけだったことに今更ながら気が付いた。

コロナ禍でまだまだ仕事の状況は厳しい。
それでも、そんなコロナ禍だからこそ小さな目標をいくつか持てた。
その目標をクリアーするために来月も一歩一歩歩みを進めたい。