球舞

閉会式の私の出演したパートのリハーサル期間は約二か月間ありましたが、
その中で最もお世話になったのが球舞(キューブ)の皆さん。

そもそも私は一方的に球舞のことは知っていたので
仲良くなるぞとリハ当初から意気込んでいた。
リハでみんなで輪になって話すときには球舞の近くへ行き、
球舞の一員っぽく立っているのが私は好きだった。

その甲斐あってか球舞とはすぐに仲良くなり、
最終的にはMarco.さん(写真中央)の運転する車に乗せてもらい移動まで共に。
そのMarco.さんはチームの中心で
チームメンバーからの信頼も半端なかった。

今回の「TOKYOITS」というチームは
パフォーマーチームとダンスチームに分かれていたが、
リハを重ねる度にパフォーマーチームもダンスパートが増えていった。

私は集団の中に交じって出演することは過去にほとんどなかったので、
こんなものなのかと思いながらできないダンスを自分なりに精一杯練習していたが、
自分自身で無理をしているのも感じていた。
そんな時に「俺たちはダンスをしにきたわけではない(サッカーやけん玉をしにきた)」と
唯一声を上げてくれたのがMarco.さん。
そりゃあ、信頼される。

球舞はフリースタイルフットボールの5人、
そして音担当の2人で構成されていた。
音担当はジャンベのAKIさん(写真左)と和太鼓のツボさん(写真右)。
しかし、今回はTOKYOITS全体の音楽が優先されたため、
AKIさんとツボさんの音出しはリハーサルから本番まで全てNG。
これって私で言えば
「けん玉は持っていいですよ、でも技はやらないでくださいね」
と言われているようなもの。
辛かっただろうな。
それでも最初から最後まで笑顔でリハーサルに参加され、
全力でその役割を演じきっていた二人の姿が最高だった。

そう言えば、AKIさんをジャンベのおじさんと
認識している人も共演者の中では多かったのでは。
私も「休日は代々木公園で演奏されていますか」的な質問を
出会った頃にしたような。。

しかし、AKIさんは誰もが知っているミュージシャンに楽曲を提供するなど
音楽家として超一流だったことをリハ中盤の頃に知った。
それでも、「ジャンベのおじさんでいいよ」と
真の姿は結局ほとんど語らずにいた。

球舞の中で独特な存在感を放っていたのがチョーサさん(写真中央左)。
チームで練習しているときも一人でのんびりウォーミングアップをする姿を見て、
「孤独を愛するタイプだろう」と最初は思った。
しかし、事あるごとに
「伊藤さん、練習するよ~」、
「伊藤さん、一緒に行くよ~」と
サラッと何でも誘ってくれた。

リハ期間中に「けん玉にも応用できるんじゃない」と
アサラトという道具をチョーサさんからいただいた。
そのお礼に(なるか分からないけど)私の書籍を渡した。
いつか気が向いたら読んでくれればいいなと思い渡したつもりが、
リハ期間中にあっという間に読破しており、
しまいには私の知らないところで他の方にもススメてくださっていたよう。。
クールな外見からでは計り知れない優しさを持っている人。

ここまでで想定よりも長くなってしまったので
シライさん、よしおくん、ユーガくん、マネージャーのヤスマサさんの話は
またいつか必ず・・・。

とにかく球舞の全員が好きだったし、感謝しかない。